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平成28年11月現在、当社の社員総数は21名。うち8名が重度を含む障害者です。
平成9年に当社の障害者雇用は始まりました。きっかけは、取引先に障害のある人が1名働いていて、その取引先の紹介で障害のあるAさんと出会ったことです。不慣れと戸惑いもあるから、 いきなりの雇用は難しいと教わり、最初は職場適応訓練制度を活用しました。
障害者雇用を始めたものの、Aさんは就労の理解や作業性に関して、いずれも遅いという問題点がありました。はさみや金づちの名称も分からず、始めは持ち方から手取り足取り教えなければいけませんでした。しかし、笑顔を絶やさず、真面目で、休まずに出社するAさんの姿を見るうちに、こちらも何とか定着して欲しいと願うようになりました。Aさんには、働くことを楽しみに思う気持ちと職場に対する根気と作業に適する根気がありました。ジョブコーチに助けられながら、会社が根気よく指導することで、問題を徐々に克服し、やがてAさんを一社員として迎えることができました。
雇用に結びついたポイントは、マンツーマンでの根気良い指導と本人の可能性を引き出すため何度か持ち場を変えたことでした。持ち場を変えたことで、Aさんの能力が図れたうえ、本人の興味を引き出して、仕事の可能性を広げることができました。特に、Aさんが社外に出てトラック助手を始めた時、上向きな変化が見られました。
現在のAさんは、先輩として後輩社員を引っ張っていく、当社ではかけがえのない存在になっています。Aさんとの出会いから、障害のある人が社会で働くこと、働きながら成長することを理解できました。成長を信じて雇用すれば必ず、働けるようになることが解りました。そして、この経験を元に、わが社では障害のある人のキャリアアップに取り組むようになりました。 |
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